迷った時に何を基準に判断しますか?

#2 迷った時に何を基準に判断しますか?

流れる!

ひょんなことからグレードアップした車が手に入ることとなり
先日愛車の買い替えを決断しました。
愛車は1999年製ゴルフⅢワゴンコンフォートラインフラッシュレッド
平成2007年のゴ-ルデンウイークに総額760,000円で購入した愛車を売却しました。
売却価格は3万円。
2年に1回の車検では常に20万円以上の維持費がかかりました。
とにかく愛着のある車で売却価額がどうのこうのというより、この車の行く末が心配なのです。
状況によっては買い手が付かず廃車となるか?遥かアジアの国で第二の過酷な末路が待つか?
簡単には手放したくありませんでした。
コンディンションは良くこのまま廃車まで乗り潰そうかと最後まで迷いました。
売却した先はこの車を購入したプロショップ「ニュルシユティール」の熊谷さんです。
熊谷さんは10年前に会社を立ち上げ、ゴルフに特化した中古車販売とメンテを中心に活動してきました。
その中で最も多く買取、販売、メンテしたのがゴルフⅢだそうです。
ゴルフⅢの隅々まで知り尽くした熊谷さんに引き取ってもらうのが、この愛車のためにも一番と思い
売却を決めました。値段は3万円ですが(8月に交換したバッテリー代が約3万円です)
もともと中古車市場では値段の付かない古さですからありがたいです。

損得では選択できない対応が生むものは?

経験的に人が決断するときには「損得」より「好き嫌い」で決める人のほうが多いような気がします。
熊谷さんが店を借りるときに、大手のガリバーとアップルと競合していたそうです。
なのに一番条件が悪かった熊谷さんに、大家さんから「君に貸したい」と言われたらしいのです。
小売りやサービス業は価格競争になると、安売りのイオンやネットの価格コム、アマゾンなど超大手には
勝てません。
価格は大量仕入によるバイイングパワーで規模の経済性を武器に安売りを可能にできるからです。
一方で街の電気屋さんなどは顧客との密着度合でしぶとく生き残っています。
手を広げすぎるとサービスの即時性からサービスの質は落ちます。
手を広げて強みのサービスが劣化するくらいなら、規模を縮小してもサービスの質を上げるほうが
中小の会社にとっては理に適っているのです。
熊谷さんも規模の縮小を考えていると言っていました。サービス業の選択としては正解です。
考え方としては、人員を増強し教育訓練しサービスの質を保ったまま拡大する方法もあります。
しかし組織が拡大するなかで、今と同じ費用対効果がでるかというと、必ず生産性の低い社員がでてきます。
これは社員の属性によるものでなく、組織が大きくなることで余計な仕事。つまり少人数の規模では不要な仕事が増えるからです。
この生産性の低い社員のコスト分が規模の拡大と生産性の拡大の総和がイコールとならない理由です。
売却を迷っていた私に響いたフレーズは熊谷さんのこの一言。
「大事に乗ってくれる人が出てくるまで私が使うよ」です。
「99年式ゴルフⅢは売れる人物が決まっているから、大事に乗ってもらう人が出てくるまで自分の足として使うよ。代車仕様にする方法もあるが代車にすると、ひどいと10円傷がついて帰ってくるからね。誰しも、自分の車でないと思うと雑にあしらうから。
今在庫にあるVR6を目的に来店したお客さまは総じてゴルフに愛着持ったお客さまが多いから、その人たちの目に留まるように陳列し、いいオーナーが出てくるまで私が乗ります。」と言ってくれた。
私としては大変に満足です。正直売却金額なんてどうでも良いと思いました。
そうか!この気持ちが「損得でなく好き嫌いで決める」理由となるストーリーなんだと気づきました。
大手の買取店ではこのようなお客の琴線に触れるような対応はできないでしょう。
損得では選択できない対応(自分で乗るという選択)というストーリーが、私のような熱烈なファンを生むのですね。
私の大好きだったゴルフⅢがまたゴルフの良さを知った人に大事に乗り継いでもらえることを楽しみにしていますね。

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